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初めてのタイ修行で身につけたことが、 なかなか5回戦での試合が決まらなかったのと、ムエタイの練習っていうのに興味があったんで、練習と試合をしにタイに行くことにしたんです。タイへは5回戦にあがるずっと前に、アマチュアムエタイの試合で行ったことはあるんですけど、練習というのは初めてですね。 ![]() ↑タイ修行中に、同じくタイ修行に出ていた 高津選手と会ったときのショット。 お世話になったチュワタナジムは、家の土間みたいなところにリングを作ってやっているような、小さな所だったんです。でも、やっている選手はみんな強い選手ばっかりで、ちびっこ選手もいないようなところなんですね。選手は揃ってるし、みんな巧いんですよ。サンドバッグとか叩いてると、隣で当時ジュニアフライのチャンピオンだった選手とかが練習してるんですよ。蹴りのパワーとか、テンポとか、もうぜんぜん違って、見てるだけで練習になるような感じなんですね。選手とかみんなアットホームでよくしてくれたし、雰囲気はすごくよかったですね。ボクはジムの中で生活して、練習は1日2回、午前と午後にするんですけど、日曜日だけは練習をしないんで、友則さん(フライ級佐藤友則選手が借りていた部屋)のところに逃げてました。
だから、タイでの試合も5Rだからどうとか、次のことを考えないで「1Rもったらいいや」ぐらいのつもりでやったんですね。(結果・1RKO勝ち) 集中することに集中する…それだけなんですけど、今まではそれが出来なかったんですよ。先のこと考えたり、悪いこと考えたり…。それがタイに行って「今のプレーに集中するってことが大切なんだ」って意識できるようになっただけでも、ずいぶん違うなって思いますね。集中していれば、学ぼうという気持ちも強くなるし、実際、学ぶ事も多くなります。
「今のプレーに集中する」。 9月の試合(vs 弘中戦)は、ちょっと5Rを意識しすぎたんですね。タイでやったときみたいに、1R勝てばいいみたいにやればよかったんですけど…。相手もガンガンこなかったんで「体力温存してるのかな」とか、手の内を探るようになっちゃって。もっとやりようがあったような気がしますね。まだ、駆け引きとかできないんだから、1Rごとに集中してやればよかったと思いましたね。野崎戦は、相手のほうが頭使ってやってましたね。ローをきかせてパンチ。パンチはきかなかったんですけど、ローがきいちゃって…。
途中で、左か何かがあたって、一瞬相手が止まったんですよ。そのときに会場の「わぁ〜っ」って声が聞こえて、「そうだ、もっといかなきゃ!」って、どんどん出て行ったら相手が下がったんですけど、相手がダウンしたときのことは全然覚えていないんですよ。右が最後に当たった感じがして、気づいたら相手が倒れてたって感じで。「倒れてるのかな。でもボクのパンチじゃすぐに起き上がってくるだろうな」って思ってたんですよ。だから、コーナーに下がれって言われても、すぐに飛びかかれるように準備してたんです。「立ったらすぐ行かなきゃ、すぐ行かなきゃ!」って。そしたら高木修二さん(レフリー)に怒られちゃいました(笑)。
試合後のことは覚えていないです。ビデオで見ましたけど踊ってましたね「猿だな〜」って感じですね(笑)。でも、お客さんが喜んでくれて嬉しいですね。試合とかって、友達とか知り合いの方が、チケット買ってくれて、普段会わないような人でも「アイツの試合だから」って集まってくれるでしょ。だから、そういう人たちがボクの試合を見て喜んでくれたってことは、ホントうれしいですね。 両親はまだキックをやることに反対はしてるんですけど、父親はたまに試合を見に来てくれるんです、母親はだめですけどね。でも、心配はしてくれているので、きちんと次の日に勝利報告をしました。「あぁ、そうなの」って、ちょっと驚いていましたね(笑) キックを始めて6年ぐらい。デビューして5年たちますけど、全然成長したとは思いませんね。逆にどうしてこんなに成長が遅いんだろうって思うぐらいです。目標もまだ達成されてませんし…。練習はハードで、最近じゃもう一日じゃ疲れがとれないし、ヤバイんですけど(笑)。でも、好きなことをやっていられるんで毎日楽しいですね。 |