2006.2.12 
ライトスパーリング大会

練習試合
 
(あっさりレポート)
 

ライトスパーリング大会
場所・OGUNI-GYM
10:30計量 11:00開始
レフェリー センチャイ・中山 宏美 / タイムキーパー 岡吉 和征
OGUNI-GYM センチャイムエタイジム KS.CLEVER(OGUNI埼玉支部)

30名以上が参加してジム内は大にぎわいでありました。
今回よりライトスパーリング大会・練習試合も事故に備え保険を適用する事になり参加費が2000円となりました。
ご了承下さい。
その代わりライトスパー弁当が豪華に・・・いや変わってなかったな。

久しぶりに手伝わさせてもらったのですが、私感ですが以前よりスパーリング色の強い大会になっておりました。
(勝手な尺度で力加減を試合を10とすると、始めたばかりの頃の受け返しが3〜5、普段練習で行なうマススパー6か7(中には9くらいの制御不能の人もいるけど(笑))、とすると今回は7.5〜8くらいかな)

審査結果発表までセンチャイさんから首相撲のワンポイントアドバイスで首相撲の練習を行ないました。
(首相撲の時間長かったでしょう・・・自分が終了時間伝えるの忘れてました)
ワンポイントとしてスタンスについて教えてくださいました。
中山選手(カメラ目線)とセンチャイさん
首相撲はやればやるほど難しさを実感すると共にやっていない人との差がどんどんつきます。またある程度経験すると組み合った瞬間「この人はやり込んでいる」と分かる・・・奥深いものです・・・(自分は途中で挫折)。

2006.2.12 ライトスパーリング大会合格者 
KS=KS.CLEVER SMG=センチャイムエタイジム
Bクラス
徳山 洋(SMG)・内藤 啓佑・荒木 伸介(SMG)・河井 雅也(SMG)
大西 敏幸(SMG)・斎藤 聡・丸山 剛(SMG)・田本 睦彦・渋谷 雅行(KS)
越坂 良(KS)・岩井 淳・宮坂 隆志(KS)・臼田 記之・友正 常雄・高木 宏昌
Cクラス 
小吹 智・渋谷 雅行(KS)・宮坂 隆志(KS)・松茂良 興佑・友正 常雄
鈴木 智博・内藤 啓佑・渡辺 雄太郎・松岡 大成


最優秀選手 楠瀬 龍
脅威の身体能力から繰り出す攻撃はパンチ・蹴り共に切れがあり多彩 な技をみせてくれた
防御も軽快なステップから落ち着いた捌きを披露
これでまた高校生という末恐ろしくも楽しみな仲間の出現である
(自分が高校の頃こんな凄い体してなかったなあ・・・)

優秀選手  Bクラス 徳山 洋(SMG)
     Cクラス 友正 常雄



〜感想〜
ライトスパーリング大会はCクラス/パンチ1分・蹴り有りで1分、Bクラス/パンチのみ2分・蹴り有りで2分と通常のラウンドより短い時間ですが体力を消耗しスタミナ切れをおこしている人もおりました。
各自課題が見つかった人も多いと思いますので今後の練習に不足と思われた部分を補う練習を加える等役立ててください。
特にフィジカル面は通常の練習以外に補強運動も必要と痛感する人も居たと思いますが、昨日今日で簡単に身に付くものではないので継続して頑張ってください。
残念ながら不合格の人は(勿論合格した人も)これが本番ではなく、自分の課題を見付ける練習の一貫なのでくじけず(腐らず(笑))またチャレンジしてください。

攻防について
自分も審査を採点させてもらいましたが、今回はガードについて(もしかしたら今回も・・かも?)。
相手の顔面の攻撃に対し
「下を向いてしまう・顔を背けてしまう」=(相手の次の攻撃を全く見ていないので当然攻撃をもらい続けてしまう・下を向いたら膝が・・これは危険・下を向きすぎるとせっかくガードしていても後頭部にパンチをもらってしまう等々)
「腕のガードを顔面から離してしまい腕と顔面の間に相手の攻撃の入るスペースが出来てしまう」=(こめかみ(テンプル)・あご(チン)と守るべき部分ががら空きになってしまう・蹴りが来たらガードごと飛ばされてしまう等々)
は自分の中の審査基準で初歩の段階ですが、次ぎに自分が減点対象としてしまうのが
「正面を向いて両腕をガードオンリーに使ってしまっている人」です。
言い方がちょっと極端ですが、両腕でしっかり顔面をガードして、相手のパンチで空いているボディに蹴りを入れる(または捕まえて膝に持っていく)のはとても有効ですが、ライトスパーの段階の方々は両腕をガードに使っている人はガードオンリー、相手の攻撃が終わってさあ反撃となると正面を向いているために手打ちのパンチだけをちょこちょこ返す・・になってしまっている人が多く感じられます(ましてやパンチのみの時は蹴りが使えません)。
また、両腕でしっかりガードはしているが、上体がのけぞっており今以上に相手がプレッシャーをかけると上体ではさばけず後退するしかなくなり真っ直ぐ下がってしまう・・・という人も目立ちます。
自分が反撃する時、上体を戻す分だけ攻撃のロスになりますし、のけぞった上体で攻撃を返しても全く威力が無い攻撃になってしまいます。これではガードならずとも攻撃もマイナスになりかねません。
 また、入会してから基本ではパンチに対しての防御は、かわす、よけるはあまり指導せず、ガードして受けると教えているので、正面を向いている人は軽いパンチでも正面で受けてしまい鼻血を出してしまう人も多いです。
(なぜかわす、よけるを最初教えていないか・・・まあこれはまた次の機会に(逃げたな))
 相手の攻撃をスウェーでかわす選手は通常はある程度前傾気味か最低でものけぞっていないので(まだ後ろに下がる伸びしろ?がある)使える技術だと思います(あー私もうまくできないですよ)。
 例:右のパンチを打っているときに左腕が顔面をガードしておらず、すぐさま相手の右のパンチをもらってしまう・・・これはせっかく攻撃しても審査している方から見るとガードに難あり・・・と見られる場合もありますし、ヘタをすれば相手のカウンターをモロに喰らってしまう場合もあります。また左のパンチに繋げてもうまくあたらない事が多いです(下から出すパンチの為相手のガードに阻まれてしまう)。
 前にも書いた記憶がありますが、ガード=逃げではなく、相手の攻撃で致命傷を受けないため、そして次の自分の反撃に繋げる為の受け身・・・とでも言いましょうか?
パンチのガードにしても腕でガードをしていてものけぞって下がって受けては自分の攻撃ができませんが、ある程度上体前傾をキープして受ければすぐに攻撃に転じられると思います(これはパンチの場合で蹴りの場合は種類によっても違ってきますが)。

過去のライトスパーレポート後の感想にも同じ様な事を書いていると思うのでそちらも参考にしてください。
(最近歳なのかよく「それ前も聞いたよ」と言われますが気にしない気にしない(もはや開き直り))


次回は 4/23(日)の予定

午前中から大会をサポートしてくださったセンチャイさんと中山選手 お疲れ様でした
中山君←ちゃんと撮ってたでしょ・・フラッシュがつかなかったから「撮ってないでしょ」と疑われた(笑)

 

練習試合
13:00計量 14:00開始
参加ジム  E.S.G OGUNI-GYM キングジム 国土會 
センチャイムエタイジム 立川KBA PITジム  
レフェリー センチャイ パイブーン 
進行/タイムキーパー 岡吉 和征
階級は通常リミットプラス2kgまでOK

 AK−3 (2分2R) 肘・顔面膝無し 2ノックダウン 18歳以下はヘッドギア着用
@ ライト級 鈴木 啓太(キング) VS 上田 充志(E.S.G) DRAW

A フライ級 鳥羽 (キング)  VS 久保 賢司(立川KBA) 1RKO 
05.11.3練習試合で向井君からも勝利を挙げている久保選手。
小気味よいパンチの連打から膝でKO勝利し優秀選手賞を獲得。
他ジムの選手ですが16歳と若く今後どのような選手に成長して勇姿を見せてくれるのか非常に楽しみな選手であった。


 AK−2 (3分2R) 肘・顔面膝無し 2ノックダウン
B ライト級 瀬田 一航(PIT) VS 若旅 慎吾(国土會) 1RKO

C ウェルター級 上田 龍之介(キング) VS 木下 学(E.S.G) 判定

D バンタム級 岩崎 薫(国土會) VS 岩元 陽(E.S.G) 判定

E フェザー級 井上 拓哉(PIT) VS 上田 新人(E.S.G) 2RKO

F 70kg 加藤 大輔(OGUNI) VS 飯塚 俊樹(国土會) 1RKO
開始直後は全く手を出さない加藤君、一瞬大丈夫か?緊張しているのか?と思われたが、相手選手の攻撃をしっかりとガードしてかわしている。相手選手も攻撃を続けるが中盤にさしかかり、攻め疲れが見えた頃からパンチで 反撃開始。相手選手をパンチでロープに詰めたところで、完全に顔面パンチガードでがら空きのボディに膝をモロに突き刺す。相手選手は悶絶して立ち上がれず見事なKO勝利。
勝利後「ウオー」歓喜の雄叫びを上げるも会長から「ハハハ、そんなの要らないから(笑)」
とどめは会長奥さんから
「ごめんなさい、そのシーン撮ってないの」(笑)
笑いと共に今大会の最優秀選手賞を獲得。


G ライト級 杉山 和広(立川KBA) VS 秋草 利光(E.S.G) 1RKO

H フェザー級 谷広 幸裕(OGUNI) VS 川口 祐貴(E.S.G) DRAW
前回05.11月の練習試合では相手選手のパンチに腰が落ちかけピンチからのスタートだったが、持ち前の負けん気(熱くなったとも言うけど)で果敢に打ち合いダウンを奪い判定勝利をおさめた谷広君。
今回も開始早々相手のラッシュに付き合ってしまう。しかしガードをしっかりしており決定的な有効打はもらってはいないもののやや押されぎみの感のある出だしだった。その後も果敢に打ち合い、パンチから膝に活路を見いだすと明らかにボディが効いており、後半には相手選手が膝に対して背中を向けるシーンが何回かあった。しかしパンチをもらった初回の印象が響いたのか勝敗はDRAWに。(肘の減点もあったかも(笑))
結果はDRAWだったけど、そんなに気にしなくて良いと思うよ。
ただ、前回もだったけどムキになって打ち合い消耗する場面で、後半は膝を使っていたけど、もっと早くに落ち着いて組み立てれば結果はもっと早く違ったものになったかもね・・。まあこれも経験、かとって次ぎは最初から打ち合いを避ける戦法を取る必要もないし、これはこれで良いところとして伸ばしてください。
打ち合いで相手を上回る力をつければ・・・勿論それに越したことは無いけど、相手選手がそこで戦い方を変えてこっちがムキになってパンチで打ちに行った時に膝などパンチ以外の攻撃を駆使されたら・・勿論これは机上の考えだし、その時の状況によって変わってくるものだから普段の練習ではあらゆる場面、相手(パンチで来た場合・蹴りで来た場合)を想定して練習してみてください。

I 66kg 下坪 卓暁(OGUNI) VS 奈良 健一(センチャイ) 判定
本日今までの試合は乱打戦が多かったのだが、この試合はお互い蹴り主体でどちらかというと待ちの構え、相手が攻撃したら返す、また相手が攻撃しようとしたら制する・・・の展開になってしまい、全体的に静かな試合になってしまった。
下坪君はローキックを有効に当てるのだがそのあとがなかなか続かず単発に終わってしまう。
お互い動きをよく見て出鼻を制しあう為もあり膠着気味に。
お互い積極的に仕掛けられずDRAWかと思われたが、攻撃の的確差を取ってもらえたのか判定勝利。
うーん、本来の下坪君の力からすればもっとやってくれるはずなのだが、ちょっと見過ぎてしまった感が否めない。 ほとんど攻撃はヒットさせない、相手に入らせない戦いだったけど、逆を言ったら入らせないけどこっちからも入っていかなかったとも言えてしまう内容になってしまったね。試合中のリズムも悪くはないと思うけど、終始同じリズムで終わってしまったので、セコンドの残りタイムのかけ声を参考にラッシュを仕掛ける、攻撃をまとめる等変化を期待したいです。練習試合なのですから例え試してみて失敗(ポイント取られる・ダウン取られる)しても今後の参考にすれば良いことだし・・うまく行けばかなりの収穫になるはずです。
次ぎに期待します。

J ウェルター 庄司 達郎(キング) VS 小林 貴俊(OGUNI) 判定
向かい合うとかなりの体格差があり戦い辛いだろうな・・・と思ったら案の定戦い辛い試合に。
序盤ローをヒットさせるが長身の相手選手の遠い間合いから伸びのあるパンチとキックに手を焼き、組んでは膝で主導権を握られてしまう。 こちらとしては接近しないと攻撃が届かないので接近して!と言おうと思うのだが、相手選手は膝を狙っている(セコンドからも膝!の指示)ので正直に突っ込んでいくのは危険。かといって、今までの戦いの展開からいきなりステップ使って出入りをしろといきなり言っても難しく・・・。
唯一有効に入ったローに活路を見いだそうとするが相手もすぐさまローを返しもらってしまう展開・・・。
結果は判定で負けてしまった。
ちょっと体も重そうだったので次ぎはライト位に落として戦いをみせてほしい。
(うーんゴメン、たいした指示も出来ずに・・・私の力不足でした)


今大会の最優秀選手賞を獲得した加藤選手
普段ジムでも気合いを入れ大声を出しながら練習する姿を見かけた事がある人もいると思うが、なかなかのキャラクターであり今後も注目。
ストライカーズにも意欲的に参加して頑張ってくれている。
この日もライトスパーリング大会が多人数参加の為時間が押してしまい、首相撲講習中にジムに来た所、ライトスパー参加者と間違われ首相撲練習のペアを組むよう言い渡され本人もやろうとして上半身裸になった所で自分が気付いて止めた(笑)。また 本人の試合直前にジムの電話が鳴ると、すかさず出ようとしたので自分がまた止めた(笑)。
緊張している様子で試合ギリギリまでメガネをかけていたのでメガネをかけたままリングインしてくれるのを期待したがこれは外してしまった。うーん残念 (先に自分がグローブ付ければ良かった)・・・自分としては試合前選手とセコンドがモンコンを外す時の様に祈りを捧げてからメガネを外す儀式(外したメガネはコーナーに乗せる)・・・を密かに狙っていたのだが・・・。

〜感想〜
今回は練習試合参加選手、22選手中9人が10代選手という若い選手が多かったです。
だからとは言えないですが、お互い熱くなりパンチの打ち合いの乱打戦が多かった気がしました。
しかし、その乱打戦(接近戦)の中で勝敗が決した試合は膝をうまく使った選手という印象を自分は受けました。
で、膝を使わないでパンチのみでお互い打ち合い続けた試合は、お互い消耗しDRAWであったり、またはスタミナで勝った方が打ち勝つ (または先に良いのが入った)、判定まで行き有効打で勝った・・・というパターンでした。
後者の戦い方で勝った時はよいですが、次ぎは同じ戦い方で勝てるか?と冷静に考えたら何とも言えないと思います。
試合の時今出来る事で少しでも勝因を増やす為には・・・。
 プロの選手でも鮮やかな膝一発で試合が決まるという事はあまりなく、狙えば狙う程高度なテクニックになりますが、接近してパンチの打ち合い時にパンチ以外で有効な 攻撃の一つは膝だと思います。
相手を倒せるパンチを持っている人なら良いですが、やってみて分かると思いますが、人はなかなか倒れてくれません(逆に「あ、こんなのでも倒れるんだ」と思う時もあるけど)。
結果膝で決まらなくてパンチで決まったとしても、膝を使った為に相手のガードが下がったという場合もあります。当然パンチを連打していく中で膝に繋げるという攻撃や、相手のパンチをしっかりガードして膝を入れるというのは練習しないとなかなかできるものではないので、シャドーなどでパンチから膝の連携、また左右どちらの膝も連携出来るようにしてください。今の話の流れはパンチからのコンビネーションとしての膝ですが、当然パンチをもらう危険な距離を脱する為に首相撲に持っていき相手を捕らえ膝をたたき込むというのも最も有効な攻撃と思います。