2003.9.06 
オーエンジャイ(OGUNI選手試合)観戦記

 
東京北星ジムさんの経営されているタイレストラン「オーエンジャイ」にて毎週土曜日に行なわれるキックの試合にOGUNIから3名が出場することに。
出場メンバーは、昼に練習しているスイス人の「ベンジャミン(通称ベニー)」とプロデビューを控えた’
佐藤友則北海道軍団’の「富田康介選手」前回6/22の練習試合でもナイスファイトを見せてくれた「畑大樹選手」である。
会長・私・ベニー選手・富田選手・ベニーの通訳(ベニー専属マネージャー?)である藤沢さんのOGUNI一行は会長のリムジンに乗り込みいざ出発。
会長も訪れるのは久しぶりとのこと。
現地にて畑選手と落ち合う。


左から富田・ベニー・畑の3選手試合前
 
実は自分はオーエンジャイに訪れるのは初めてであった。綾瀬駅のすぐそばの路地のちょい奥にあり、外観をみた瞬間、タイにいるような錯覚を起こすくらいの雰囲気、いわゆる異国情緒がただよっており、とても良い雰囲気でした。

第一試合
富田康介 VS 大村タカ(WSR)

富田選手の相手はWSRジム所属、プロでも試合の経験のある選手、当人同士了解の上、(通常のオーエンジャイルールはローキック無しでおこなっている)レッグパットを着用しローキックありのルールにて行なわれた。
会長が「OGUNIのナジームハメド」と冗談で呼んだところアナウンスでもそう紹介されていた(笑)。
試合開始すると、さすがはOGUNIのナジームハメド(笑)、ノーガードで構え、相手が踏み込んできた所にパンチを合わせ有利に試合を進める。2R相手選手の蹴りが急所を直撃するアクシデントがあったが、その後も一進一退の攻防・・・。3R徐々に相手が反撃のペースをつかみかけ、ローとパンチが交錯した時、富田選手の頭と大村選手の顔面がヒット・・・。眉間そばの眉毛から流血・・・。残念ながら試合続行不可能となり、故意ではないので、それまでの採点で富田選手の判定勝ちとなった。後半かなり反撃に遭い、試合終了後も本人は反省しきりであったが、プロのキャリアの選手相手に堂々の闘いぶりであった。これはプロデビュー戦も期待がもてる!

第二試合
ベンジャミン VS 李昇英(リ・スンヨン)(SKVアラビア)

選手のプロフィール部分にベンジャミンと名前を書いたのは良いが、そこでまたしてもいたずらっ子がささやきかける・・・ベンジャミン・・・いつもはベニーと呼んでいるので、昔マーシャルアーツで有名な選手であったベニー・ユキーデ(北星ジム玉城会長とも対戦あり)と、OGUNIの誇る「’KANAウェーブ研究所所長’K井秀行師範」の名前をもじって、「ベニー行秀」と書こうと思ったが、さすがに内輪ネタ過ぎる(だれもわからんだろう)し、ベニーが日本語わからないのをいいことにこんないじりはかわいそう過ぎるので、「’スイス生まれの’ベンジャミン」と普通の紹介にしてしまった(お客さんのウケがかなりよかったのであとでちょっと後悔)
試合直前かなり緊張していたように見えたので、(TAKEさんからもらったトランクスをはいていたので)TAKEさんの勝負パンツをはいた選手は負け知らずなんだよ」と話したところベニー代理人藤沢女史がうまく訳してくれたようで、それに対し笑顔で答えてくれた。(勝負パンツって英語で何て言うんだろう・・・LUCKY パンツって訳されて説明していたけど)
試合が始まり、相手選手もなかなかキレのあるキックを繰り出してくるが、ベニーも一歩も下がる事なく、蹴り返し、接近戦になると両者譲らずパンチの打ち合いに転ずる・・・。最終Rお互いスタミナも切れかかっているが、最後のゴングが鳴るまで激しい打ち合い・・・結果はDRAW。
OGUNI-GYMに練習に来はじめてから約3ヶ月、キックの経験多少ありとの事であったが、OGUNI練習生のレベルからすれば、当初はまだCクラスかBクラスの間くらいであったが、入会後ほとんど毎日練習にきており、最初に比べると技術の向上もさることながら、最後までアグレッシブに戦い続けた強いハートは見事であった。試合中も盛り上がり、終了後も観客からは両選手の健闘をたたえる拍手がおこり、本当に良い試合であった。今月帰国してしまうベニーにとってよい経験、思い出になったのではないでしょうか?
会長も褒めておりましたよ。ナイスファイト!ベニー!!
TAKEさんの 勝負パンツは 負け知らず(五・七・五)

試合後李選手と。李選手もキック試合初体験だったそうですが、ナイスファイト、さわやかな好青年でした。

第三試合
畑 大樹 VS 弘中 史樹(WSR)

当初はマッチメーカーの千島さんからタイ人(たしかレンサック選手)との対戦ですよ。と言われ、「あぁ、負け確定じゃないですか・・・」と意気消沈してしまった畑選手。その後日本人に変りますと言われ、「ああ、よかった」と安堵の表情をするが、相手名を聞いてまた緊張が走る・・・。「弘中選手・・・ですか・・・以前知り合いのミドルの選手が対戦してボコボコにされたって聞きました・・・」とまたしても落ち込みかけたところ、なんとか励まそうと思い「大丈夫だよ、もの凄く強いが、かなり強いに変ったと思って切り替えよう!」と何とも無責任なフォローを入れる。
両者向かい合うと弘中選手は通常バンタムの選手、畑選手はウェルターとライトの中間で、身長差体重差もかなりちがった。が、前回の練習試合ではナイスファイトを見せてくれたが、プロ未経験の畑選手とランカーの選手・・・。体格差を引いても厳しいのでは無いかと思われたが、試合が始まると、1Rから3Rのゴングが鳴る最後まで集中力を切らすことなく、動き続け、細かいパンチをヒットさせて、完全な有効打はないこそすれ、手数では圧倒的に上回った・・・が、さすがは相手はランカー選手だけあって、決定打を許さず、ミドルで反撃、畑選手殊勲のDRAWとなった。
前回の練習試合といい、今回といい、ハイレベルな攻防を見せてくれる畑選手。あまりプロで試合をする気持ちは強くはなさそうなのだが、是非プロのリングでの活躍を見て見たい選手である。

試合後三選手と・・・。

終了後、オーエンジャイにて会長より食事をごちそうに(ほんといつもすみません)。
玉城会長からも、ゴーヤと豆腐のチャンプルー(←これは当然沖縄料理・チャンプルーって細かくきって炒めるの意だったっけ?)も差し入れてくださり。その他おいしいタイ料理をごちそうになった。ベニーも実はスイスではシェフをやっており、ここのタイ料理はおいしいと言っておりました。

とにもかくにも三選手ともナイスファイトでした。

おしまい