2004.06.20 PITジム練習試合
PITジム主催 レフェリー/高木修二 センチャイ
タイムキーパー/進行/日野美志

PITジムで行なわれた練習試合にOGUNIから3名練習試合に出場したのでその模様を報告致します。

11:30にジムに集合し会長のリムジンでいざ出発。
今回の遠征メンバーは会長とビデオ撮影をしてくださる会長夫人、今回もレフェリーを務めてくださるセンチャイさん、そして試合に出場する佐藤敬裕・鈴木貴善選手の2名、そして私。もう一人の松浦仁選手は現地にて落ち合うことに。
出場する二人にリラックスさせようと(いつもの)くだらない事を言うと笑顔で答えてくれるものの緊張を隠せない表情であった。

(二人とも前回プロテストに合格したとはいえ本番に近い真剣勝負は初体験なので無理もない)
途中センチャイさんの知り合いのチャイさんも車で合流しPITジムへ。
道中カーナビを無視して道を間違えるというお約束の後なんとか到着
(PITジムは左側にあるのにナビが交差点にさしかかる度にやたらと右折させようとするので無視していたら、実際は橋があり左折できない道であった・・・会長に「こんなヤツ(ナビの事)の言うこと聞くこと無いですよ」と言った私(笑)
それに対して「そうだよな」と答えナビを無視する会長(笑))

PITジムに到着し対戦表をみる
試合は全部で12試合
OGUNI選手はトップバッターは佐藤君が2試合目、鈴木君が4試合目、松浦君はメインに抜擢され12試合目であった。
この日は翌日が台風となったのが嘘のような暑さでジム内はもの凄い熱気で何もしていなくても汗がしたたり落ちてきた。


13:00計量 14:00開始

すみませんOGUNI選手の試合以外は省かせていただきます。

練習試合ルール
3分2R 
ヒジ・顔面への膝なし・レッグパット着用・2ノックダウン



バンタム級2R
第2試合 矢原 弘顕(一心館) VS 佐藤 敬裕 (OGUNI) 
相手の選手はH.M YASU選手とも練習試合で対戦しており、負けはしたが、アグレッシブに攻めるなかなかの強敵、練習試合には毎回参加してくれる選手である。練習試合初の佐藤君に比べ実践経験が多く、これは初っぱなから厳しい試合になりそうな予感がした。佐藤君も相手選手の事も知っており、決まった瞬間に「困った・・強敵ですね」と不安になっていた。

試合直前・・引きつった笑顔ではあるが覚悟を決めたようだ(笑)

試合が始まると案の定相手はアグレッシブに攻めてきた。パンチで来るかと思われたが蹴りを多用し、左右のミドル、そしてローキックを容赦なく蹴ってくる、1R終盤ローキックの連打を喰らってしまい佐藤君押され気味のまま1R終了。
インターバル中私が「1Rは取られたよ、次ぎ行かないと負けるよ!」と言うと。
本人もわかっているらしく「はい」と元気よく答える。
2Rに入り相手も1Rと変らずどんどん攻めてくる、佐藤君は相手のプレッシャーに対し今までは受けていたが、前蹴りやストレート系のパンチを多用し反撃に転ずる。そして佐藤君が前にでて組み合った時、相手のボディががら空きだったので、自分も見ていて「今だ」と思ったところにドンピシャリの左膝がヒット・・・。すこし間があき倒れ込む相手選手。
見事ダウンを取る佐藤君・・・。その後相手選手はボディが効いているのか失速、佐藤君も倒そうと攻め込み、後半パンチもヒットさせたが試合終了。
判定は・・・・DRAW?
高木レフェリーより訂正と説明
え?ダウンとったんだけど・・・・しかし直後に集計ミスによりすぐに佐藤君の勝利を告げられた。
採点結果を発表したが19-18・・・やはり1Rは取られて2Rはダウンの2ポイントで勝利・・・ダウンが無ければ負けていたかDRAWの試合、逆転勝利といって良い勝利であった。
判定勝ち

初出場で勝利を飾りいつものスマイル佐藤に戻っていた おめでとう

バンタム級2R
第4試合 鈴木 貴善(OGUNI)VS 小島 寛史 (PIT)
 鈴木君の相手選手は階級は同じだが上半身が発達しており、見るからにパンチの選手に思えた。試合が始まるといきなりパンチの連打で鈴木君にラッシュを仕掛けてきた。
しかし鈴木君、落ち着いてガードし、相手の打ち終わりにロー、相手の攻撃をステップでかわしロー、左フックを当ててローとこつこつとローキックを当てて行く。
R中盤あたりからローキックが効き始め相手のプレッシャーが止まった当たりから完全に鈴木君のペースとなる。
インターバル中に「このまま行けば勝ちだけど、せっかくだから倒そう」と言うと
笑顔で「ハイ」と答える鈴木君、自分でもペースを掴んでいるのを実感しているようであった。2R目始まり、相手選手は単発でしか蹴りやパンチを出せなくなり、それをかわした後鈴木君がローやパンチを当てる展開が続き試合終了。
終始鈴木君のペースだったのでもうちょっと欲をだしても良かったと思えるが、
初試合にしては上出来の完勝であった。
判定勝ち

「めしや丼」でライスおかわり自由だからといって6杯は食べ過ぎです

 

ウェルター級2R
第12試合 赤木 亮(一心館) VS 松浦 仁 (OGUNI)
この日の練習試合の最後に登場の松浦君。普段ジムではどちらかというと物静かな男という印象があるが、今回はどのような戦いを見せてくれるのか?
試合直前はさすがに緊張している様子だったが、試合が始まるとうって変わって落ち着いた試合運び、会長も後から「本当に初めてか?」と言わしめる程に落ち着いていました。1R途中に相手選手にキックがローブローとなり中断するアクシデントがあったが、それ以外は右の強力なミドルをヒットさせ、終盤にミドルからストレートでスタンディングダウンを奪う。
2Rに入ってもミドル、ハイと蹴り分け、途中(彼のこだわりか(笑))後ろ蹴り等も出す余裕を見せた(これは全然ヒットしなかったけど(笑))。
最後は強烈なミドルキックで相手選手は悶絶し、起きあがれずノックアウト勝利を収めた。
2RKO勝ち
少林寺拳法もやっているという松浦君
 練習時はかかと落しも出したいと言っていたけどそれは出さなかったね
(出さん方がよいと思うよ(笑))

松浦君はこの日の練習試合での
優秀選手賞を獲得しました
おめでとう


優秀選手獲得             応援に駆けつけてくれた仲間達と

(今回は違った角度から)感想
 普段苦しい思いをして練習を頑張り、試合が決まると何とも言えない緊張感に襲われ、痛い思いをしてケガをしたり、試合後普段の生活に戻っても当分痛い思いをしたりする訳ですが・・・・経験した人はわかると思いますが、何故こんな事やってるのか?と自分自身考えてしまう時もあると思います。(勿論自分で選んではじめたという事は最初から踏まえて)
しかし、その時は嫌な気分だけど、後で考えると普段では味わえない貴重な体験、そして精神的にも肉体的にも追いつめられ必死になりほとんど無意識の状態時に「あ、俺ってこんな事するんだ・・・」とか「俺って思ったより冷静で居られるものだな」等今まで知らなかった自分を発見?する事も多いと思います。
 現に自分も試合前のそういう状態の時、普段では何とも思わない事でももの凄くありがたく感じたり(逆もあったりするけど(笑))、同じ境遇の仲間が普段以上にとても頼もしく思える事もあります。
 今回出場した佐藤君と鈴木君は普段から仲の良い二人ですが、計量を終えて試合が始まるまでの休憩時間等(あるいは普段の練習時や試合場に行くまで)でも同じ境遇の仲間が居てとても励みになった事と思います。だからこそ自分が試合終わった後も仲間にも頑張って欲しいと必死になって応援してしまいます。
 また試合前や試合中は「ぶっとばしてやる、ぶっ倒してやる」と相手選手に対して思っていたとしても、試合後はもの凄く素直に話せたり、ましてや相手選手が良い人だったりすると、普段の生活での初対面の人に対して抱く時の感情以上に「いい人だな〜」などと思ってしまう時もあります。
これってうまく言えないけど、お互い必死になり全力を出し合って殴る蹴るという最も原始的(荒ぽい)コミュニケーションを取った後って不思議な爽快感と(普段の自分では考えられない)素直な気持ちになるのですかねぇ・・・。
 (仲間にせよ相手にせよ)こういった時に得た仲間というのもはとても貴重な仲間ではないでしょうか?
勿論いろいろな人がいて合う合わないといった相性もありますが、運動の為、強くなりたい為といっただけでなく(当然それだけも良いことですが)ごまかしや取り繕う余裕のない追いつめられた状態で出逢い励ましあい、お互い汗(たまには血を(笑))を流す仲間に出逢える所というのは(悲しいかな)今の世の中で貴重な場所だと思います。

・・・で、何が言いたいのかと言うと・・・
そういった仲間に出会いにOGUNIに入りませんか?
(さんざん並べ立ててこういう締めなのかよ)


今回はOGUNI勢は3人出場し全勝でした
お疲れ様でした
 そしてこれからも頑張ってもっと強くなってください

 

おしまい