試合レポートを追加しました(私感がほとんどなのでご了承を) |
第15試合
55kg契約
3分5R |
NJKFフライ級1位
UKFバンタム級王者
WMCインターコンチネンタルSフライ級王者
TOMONORI |
VS |
ISKAオーストラリアチャンピオン
WKAインターナショナルチャンピオン
クリス・ホワイト(フィリピン)
27歳
39戦27勝12敗(10KO) |
当初TOMONORI選手は肘であっけなく終わる試合ではなく、肘無しルールで存分に打ち合いたい・・・と肘無しのルールを希望していたが、普段ムエタイスタイルで試合を行なっているクリス選手はこれを拒否、そして契約体重は55kgでないと行えないという事で2転3転したが、55kg契約の通常のキックルールに落ち着く。
試合は(肘有り無しや契約体重も関係ない)お互い真っ向勝負の打ち合いとレベルの高いテクニックの攻防となった。
1R お互いパンチ主体ではあるが、キック、膝とバランス良く使いこなし、終盤クリス選手のステップインしてのストレートがヒット、後方に倒れ込む様にTOMONORI選手ダウン・・・。
まずい・・と思ったが立ち上がったTOMONORI選手は冷静で、それ以上の追撃を許さず。
2R 1R同様の激しい攻防の展開でリング中央で打ち合いになった所でTOMONORI選手の左フックがクリス選手に抜群にタイミングでヒットしダウンを奪い返す。
中盤 クリス選手がスイッチし左構えから攻撃すればTOMONORI選手もサウスポーにスイッチし右フックからストレートをヒットさせる。
TOMONORI選手 ラウンド終了間際にはハイキックを繰り出し、それをスウェーしたクリス選手がすかさずハイを返す・・・ハイを空振りし体勢が崩れたTOMONORI選手ピンチ・・・と思ったが何としゃがんでキックをかわすスピーディーな攻防に会場が沸く。
後半はTOMONORI選手前蹴りを顔面にヒットさせ、パンチもヒットさせてクリス選手鼻血を出し苦しそうに見えたが、お互い一歩も引かぬ打ち合いと一瞬にして入れ替わる攻防に目の離せない好勝負のまま5R終了のゴング。
ダウンを奪いあう真っ向勝負の打ち合い、そしてハイレベルな攻防は1ポイント差ではあるが3−0で判定でTOMONORI選手に凱歌があがった。
勝者 TOMONORI (3−0) |
第14試合
55kg契約
3分5R |
NJKFバンタム級2位
WMCインターコンチネンタルSバンタム級王者
米田 貴志 |
VS |
サナパー・コビットジム(タイ)
48戦30勝18敗 |
この写真にあるサナパー選手と実際に戦った選手は違うような気が・・・(笑)。
前日計量では1.6kgオーバーして計量時に体重を落としたサナパー選手・・・ほんとに大丈夫なのか?と思ったがタイでは良くある事?らしいが・・・。(高津さんの観戦記によると実は強豪選手だった様だ)
試合が始まるとさすがは百戦錬磨のムエタイ・・米田選手の攻撃をブロックしすぐに蹴りを返してくる。しかし米田選手もパンチの連打とミドルとローを出し、一進一退の攻防が続いた
。
しかし2R開始間もなく・・・スッと米田選手の懐に入ったタイ選手、瞬間右肘を頭部にヒットさせ流血させる・・・傷はかなり深く米田選手のトランクスがすぐに血で染まる・・・(サイドにいた自分の服にも米田選手の血が多数飛び散っておりました)。
かなり多量の出血でストップが入ってしまわないかと心配したが、米田選手ひるまずパンチから左のローに活路を見いだす。終盤には明らかにローが効いていたが防御に入ったサナパー選手をとらえるのは容易ではなく終了のゴングが
鳴ってしまった。
勝者 サナパー・コビットジム (2−1) |
第13試合
フェザー級
3分5R |
NJKFフェザー級王者
岩井 伸洋 |
VS |
ベニー・リッター(スイス)
22歳
11戦7勝4敗 |
左ミドル、左ストレートと攻撃を繋げる岩井選手。
詰めてパンチでたたみかけたい所だったが、ベニーも顔面をしっかりガードし攻撃を返していく。
終始岩井選手がミドルでペースを握り、ときおりストレートもヒットさせるがベニーもそれ以上連打させず攻撃を返していく。
岩井選手のミドルが腕・ボディにかなりヒットしダメージは見て取れるが、あきらめる事無くベニーも反撃する。
終始ペースを握った岩井選手の完勝ではあったがベニーの頑張りも光った。
勝者 岩井 伸洋 (3−0) |
第12試合
67kg契約
3分5R |
NJKFウェルター級4位
加藤 健 |
VS |
ジェイソン・リー(オーストラリア)
22歳
26戦14勝10敗2分(2KO) |
長身の加藤選手に比べさほど身長は無いが馬力がありそうに見えるジェイソン選手。
加藤選手、開始直後は探りを入れるようにローや前蹴りを出す。
静かな展開かと思われたが、ジェイソン選手いきなりパンチでラッシュしコーナーに追いつめた所で加藤選手倒れる・・・最初は何の攻撃が当たったのかよくわからなかったが・・・加藤選手はかなりダメージが深い様子・・・何とか立ち上がろうとするもレフェリーからストップが入った。
倒れた所に攻撃が入った様でもなく・・・周りも恐らくヒジであろうと言っていたのだが・・・。
後日ビデオでみた所、ジェイソン選手がパンチでコーナーに詰めた所で加藤選手の顔面をかする様にジェイソン選手の右肘が入っている様に見えた・・・何度も見たけどそうとしか見えなかった・・・。
加藤選手の持ち味が出る前に終わってしまい残念・・。
勝者 ジェイソン・リー 1RKO |
第11試合
58kg契約
3分5R |
NJKFフェザー級8位
竹越 義晃 |
VS |
スティーブン・ゼンクル(カザフスタン)
18歳
18戦10勝8敗
ジュニア・サウスパシフィック・タイトル |
両者向かい合うとゼンクル選手の身長の高さに驚く(顔小さっ)。
当初竹越選手は55kgあたりでの試合を希望していたのだが、オーストラリアのプロモーターより(10/9試合に出場できる選手の中で)条件に見合う選手が居ないとの事で、58kgならゼンクル選手が対戦可能という条件を受けての試合だった。
試合が始まるとゼンクル選手の長くて細い足にキレのある右ローをヒットさせていく竹越選手。
好調な立ち上がりと思われたが、ゼンクル選手がロープに詰め(あの体重で反則とも思われる)長身から打ち下ろすストレートに対し(下を向くというよりガードで)アゴを引いた竹越選手の顔面に打点の高い膝がモロにヒット・・・後方に倒れ込む竹越選手・・・何とか起きあがろうとしたが無念のカウントアウト。
VS世界戦の先鋒を務めた竹越選手、勝利で後の選手に繋げる事ができなかった・・・残念。
勝者 スティーブン・ゼンクル 1RKO |
第10試合
ライト級
3分5R |
NJKFライト級3位
ミシマ(格闘道場G−1)
|
VS |
NJKFライト級9位
中山 宏美 |
本来ならば前回このミシマ選手と対戦するはずだった中山選手
強打を誇るラッシングファイター相手にどんな戦いをしてくれるのか?
パワーVSスピードの目の離せない試合になる事間違いなし |
ミシマ選手は試合開始から早くも全開で強打を振るってくる。
中山選手落ち着いてガードをしてはいるが徐々に怒濤のプレッシャーにロープを背負って戦う場面が多く見られる。接近しても容赦なくヒジを振るい攻撃を仕掛けるミシマ選手だったが
勝負は一瞬であった。左の強打を振るおうとしたミシマ選手の打つ気満々のアゴを中山選手の左フックが先に打ち抜いた・・・。自分の強打を振るう勢いのまま
体を反転させもんどり打ってうつぶせに倒れ込むミシマ選手にレフェリーはカウントせずそのままストップが入った・・・。
お見事!
開始からクライマックスまで目の離せない試合でした。
(撮影:国分選手)
勝者 中山 宏美 1RKO |
第9試合
ライト級
3分3R |
渡邉 大輔 |
VS |
田村 俊之(TARGET) |
前回は相手選手のケガの為不戦勝となってしまった渡邉選手
出るか必殺キックと勝利後のフレアーダンス! |
中間距離では一進一退の攻防だったような気がしたが、距離を詰めてパンチの連打で相手選手はまとめてくる。渡邉選手もミドル・ハイキックを出すがその後がなかなか続けることができず、逆に相手の連打をもらってしまう。決定的な攻撃はもらってはいなかったが詰めどころでまとめてきた相手選手にポイントを奪われてしまった・・・残念。
勝者 田村 俊之 (3−0) |
第8試合
56kg契約
3分3R |
松田 徹(PIT) |
VS |
大津 鉄二 |
デビューから連続KO勝利と波に乗る大津選手
今回はキャリアとパンチもある好敵手相手にどのような戦いをしてくれるのか注目したい |
大津選手は中間距離はストレートやミドル、接近しては膝、相手選手は接近してパンチ連打やローに繋げる展開だが、噛み合う様で噛み合わず・・・お互い決定打の出ないまま試合が経過してしまう。
手数から言うと相手選手の方が多かった気もしたが、有効打は大津選手の様な気もした。
お互い決め手に欠いた感がありDRAWとなってしまった。
DRAW |
第7試合
フェザー級
3分3R |
千葉 良太 |
VS |
ジャイアン(健心塾) |
帰ってきたOGUNIのやんちゃ男(笑)千葉選手
ガンを飛ばす先は一点・・・当然今回も相手を倒すことしか考えていない
突進ファイトに期待 |
千葉選手の持ち味は距離を詰めてのパンチ・・・今までも強烈なパンチでKO勝ちを収めているが・・・今回もそのまま突っ込みパンチに持っていく。
後半相手も突っ込んでくる所にヒジを合わせたりしたが、それ以上に千葉選手の圧力が上回り反撃させるまでには至らなかったが(バッティングもあったけどね(笑))・・・。
やや気持ちが空回りして大振りしたあと組み付いてブレイク・・・という展開が続いたが、時折ヒットするパンチはなかなかの破壊力・・・2R、3Rと一度ずつパンチでダウンを奪うがKOまでは至らず・・・。
倒せるパンチをもっているのだがさすがにパンチだけでは相手もガードを固めて以前の豪快なKO勝利とまでは行かなかった。
今は荒削りではあるが・・・今後これで蹴りをうまく使えるようになったら・・・パンチにキック・膝も交えて攻撃出来るようになったら・・・と考えるととても楽しみではある・・・。
が、今後の試合は当然相手選手も対策を練ってくると思われるのでどういう成長を見せてくれるか楽しみである。
(撮影:国分選手)
勝者 千葉 良太 (3−0) |
第6試合
バンタム級
3分3R |
前田 浩喜(インスパイヤードM) |
VS |
鈴木 貴善 |
デビュー戦は見事なKO勝利を飾るも2戦目はキャリアのある相手に判定負けをしてしまった鈴木選手
積極的に仕掛けリズムに乗れば勝ってくれるはずだ期待したい |
相手選手の長身でサウスポー、中間距離では左ミドル、接近しては組んで膝、右のパンチから左膝等の攻撃に常に先手を取られてしまう。
鈴木選手も力強いミドルを返すがその後が出ず・・・。
終盤には相手のテンカオに一瞬崩れかけそうになったが何とか堪えて戦い抜いた。
デビュー時の細かいパンチからローとは少し変わり力強いミドルを見ることができたが、手数、有効打共に相手選手に上回られてしまった。
残念だが次戦に期待したい。
勝者 前田 浩喜 (3−0) |
第5試合
ライト級
3分3R |
一輝 |
VS |
藤原 彰二(立川KBA) |
デビュー戦は劇的逆転KO勝利を飾るも2戦目は判定負けを喫してしまった一輝選手
相手選手はかなりの強敵だがまたドラマを見せてくれ!期待してるぞ一輝! |
今回の一輝選手の対戦相手の藤原選手は練習試合やデビュー戦をみて膝のうまい強敵との印象があった。
組んだ展開になると膝に関しては一輝選手は分が悪いと思ったが・・・。
試合が始まると一輝選手もパンチ・ミドルで攻撃し一進一退の攻防となる。
後半、入り際に出した前蹴りに相手選手一瞬苦悶の表情を見せる・・・効いている。
2Rパンチで攻め込む一輝選手。相手選手も膝を合わせて来るがひるまずパンチでたたみかけ相手選手が体を背けた所にレフェリーが割って入りダウンのコール。
その後再度前蹴りを出したあとは
相手選手の心を折るかの様なラッシュでまたしてもレフェリーが割って入る。最後も力を振り絞りラッシュに相手選手が横を向き屈んでしまった所にストップが入った。
見事!会長も役員席に座っていながらチャンス時に「いけー」っと叫んでいました(自分もね(笑))。
試合決まってから周りからも(本人が一番(笑))厳しい試合になることを予想していたが、高津さんやパイブーン先生を信じて練習に打ち込み果敢に攻めて気持ちで掴んだ勝利
であった。
これからも期待してるよ!!
(撮影:国分選手)
勝者 一輝 2RKO |
第4試合
52.5kg契約
3分3R |
横山 雅人 |
VS |
園部 和芳(PIT) |
デビュー戦はデビューながらベテランの持ち味(笑・・・私と同い年)で勝利した横山選手
今回はどのような戦いを見せてくれるのか楽しみだ |
契約体重で行なわれ体格差もあったような気がしたが、相手選手の単発ではあるが力強いパンチをもらいのけぞるシーンが初回から見られてしまう。
そのまま劣勢で試合が経過してしまう。
後半も相手選手の決定打こそはもらわないが、ハイキックも数回ヒットさせられてしまい見る側にも不利な印象ばかり与えてしまった。
横山選手の持ち味のキレのあるパンチが出せず、またそのパンチに入る前に蹴りもほとんど出すことなく・・・終了間際にやっと本来の連打をみせてくれたがそれまでリードされたポイントを取り返すまでには至らなかった。
勝者 園部 和芳 (0−3) |
第3試合
52kg契約
3分3R |
町田 茂幸(PIT) |
VS |
大槻 直輝 |
学生キックでも経験豊富な大槻選手スピーディーな攻撃に注目だ
頑張れチャッピー(?) |
接近戦ではパンチを的確にあて、組んだら膝、離れてはミドルやハイを織り交ぜて終始試合をコントロール、後半はアッパーも織り交ぜ多彩な攻撃をみせてくれたが相手も必死に食らいつきKO勝利とまではならなかった。
大槻選手がパンチ・キックとバランスの良い攻撃を見せ終始支配し完勝を収めた。
今回は契約体重での試合だったが、選手層の薄いフライ級ではあるが楽しみな選手の登場と思わせる戦いぶりを見せてくれた。
(撮影:国分選手)
勝者 大槻 直輝 (3−0) |
第2試合
フェザー級
3分3R |
山下 泰史(E.S.G) |
VS |
依田 多聞(町田金子) |
第1試合
バンタム級
3分3R |
幸二郎 |
VS |
水嶋 貴大(PIT) |
筆者も密かに注目していた幸二郎選手。記念すべきOGUNI主催後楽園
興行の第一試合
、
後の仲間に繋げる好ファイトと勝利を期待したい。 |
落ち着いた立ち上がりで始まり中間距離ではミドル、接近すると細かいパンチと膝を織り交ぜて攻撃する幸二郎選手。
相手選手の攻撃も良く見えており、パンチやキックもかわして攻撃する場面も見られた。
中盤からサウスポー相手の右足に左のローが有効とみると要所で体重を乗せた左ローをヒットさせていく。
2Rも同様の展開だが左のローがかなり効いているのが見て取れた。
3Rにローが効いた所を一気に詰めて組み、膝の連打でダウンを奪う、その後左のローをヒットさせ2度目のダウンを奪う。
相手選手なんとかファイティングポーズを取ったがダメージが深いのを見てレフェリーからストップが入った。
冷静に有効な攻撃を仕掛けて見事デビュー戦をKO勝利で飾った。
(撮影:国分選手)
勝者 幸二郎 3RKO |